かむ力がアップすると認知症が改善する? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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かむ力がアップすると認知症が改善する?

 歯の治療が終わり、かめるようになると、妻が栄養のあるものをたくさん食べさせたこともありメキメキと回復。1年6カ月後の定期検診では体重が11キロも増えた。栄養状態を示す総たんぱくやアルブミンの値も基準値に達したという。スタスタと歩いて私たちの前に現れた高橋さんは、

「今は肉がおいしくてね。酸素吸入器なしで階段も上れるし、自分で車を運転してカラオケに行けるようになりました」

 と笑顔で話してくれた。河原歯科医師が「今の元気な姿からはとても想像ができないでしょう」と、初診当時の記録映像を見せてくれたほどだ。高橋さんは誇らしげに歯を見せながらこう言った。

「ほら、きれいでしょ。昔は歯みがきもいい加減だったけど、今は時間をかけてするようになりました。大事な歯だからね」

 なぜ、かめるようになると、からだまで元気になるのだろうか。

「かんでのみ込む『咀嚼(そしゃく)』を含めた、『食べる』という一連の動作は、さまざまな器官を使う高度な作業です。近年、脳にたくさんの刺激を与えることが明らかになってきました」と、河原歯科医師は言う。

週刊朝日  2014年7月11日号より抜粋


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