サントリー新浪社長電撃就任 「プロ経営者」VS.「世襲社長」強いのはどっちだ (3/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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サントリー新浪社長電撃就任 「プロ経営者」VS.「世襲社長」強いのはどっちだ

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 5月1日には、ユニクロを展開するファーストリテイリングの社長を務めた玉塚元一氏が新浪氏に代わってローソンの社長に就任。6月21日には、日本マクドナルドを率いた原田泳幸氏が「進研ゼミ」で知られるベネッセホールディングスの会長兼社長に就任して注目を集めた。一方で、ジャーナリスト出身という異色の経歴から米国法人社長を経て05年から12年までソニーのCEOを務めたハワード・ストリンガー氏のように、業績不振から厳しい評価を受けた例もある。日本に「プロ経営者」の文化は根付くのだろうか。

 06年、証券取引法違反事件の渦中にあったライブドアの社長になり注目された平松庚三(こうぞう)氏(現・小僧com社長)は、プロ経営者に必要な能力について話す。

「新しい企業文化を作るために外部から呼ばれているわけだから、強烈な個性とリーダーシップが求められます。業界について猛勉強して、経営の現状と問題点を素早く把握しなければならないのは当然ですが、結局は人事の問題に行きつく。自身の人脈から使える人間を部下として連れてきたり、実力不足の社員を配置換えしたりといった決断が必要になってきます」

 当然、古参幹部などから反発が起きることは必至だ。そんな時は、非情な決断も要求されるという。

「『僕の構想の中にあなたのポジションはない』と、はっきり伝えて、場合によっては移籍金を払うなどしてでも出ていってもらうべきです。日本人は『和』を重んじますが、合議制で妥協していては経営は変えられない」(平松氏)

 AOLジャパンなど複数の外資系企業の日本法人社長を経験した平松氏自身、本国の経営者と激しく対立し、結果的に会社を去ったこともあるという。サントリーの佐治会長は新浪氏と「良い意味の二人三脚でいきたい」と語っていたが、時に、創業家と対立する覚悟も必要となるようだ。

(本誌・小泉耕平)

週刊朝日  2014年7月11日号より抜粋


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