週刊朝日2014年6月27日号 表紙のきゃりーぱみゅぱみゅさん
週刊朝日2014年6月27日号 表紙のきゃりーぱみゅぱみゅさん

 作詞も作曲もしない。ボイストレーニングやダンスレッスンもしたことがない。でも、シャッターが切られるたびにくるくる変わるポーズを見ていると、きゃりーぱみゅぱみゅがたんなる“お人形”でないことがわかる。

 高校2年生で原宿系ファッションにハマり、ファッション誌の読者モデルに。作詞・作曲を手がけるプロデューサーの中田ヤスタカ氏と出会い、18歳で“きゃりーぱみゅぱみゅ”になった。デビューから3年、いまや世界共通語となった「Kawaii」文化を代表する存在だが、「アイドルではない」と言いきる。「男性ウケを考えたことがないし、コンセプトや世界観にはすごくこだわりがあるんです」。好きな海外アーティストのPV(プロモーション・ビデオ)を見ては研究し、それを自身のステージの糧とする。

 きゃりーの目指す“かわいい”には、どこか毒気がある。サーカスやお城や遊園地も好きだが、ガイコツや脳みそも好き。「進化しなくちゃとも思うけど、好きなのはずっと変わらない。それがちょっと悩みでもありますね」

週刊朝日  2014年6月27日号