東京女子医大 医療事故で大学幹部が創業者一族に“クーデター” (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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東京女子医大 医療事故で大学幹部が創業者一族に“クーデター”

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週刊朝日
(撮影/写真部・堀内慶太郎)

(撮影/写真部・堀内慶太郎)

 首のリンパ管腫の手術を受けた2歳の男児が、手術後にプロポフォールを投与されて死亡した。この薬はマイケル・ジャクソンが使用し、死亡原因になったともいわれる劇薬だ。集中治療室(ICU)で人工呼吸器を付けている小児に使用することは禁じられ、そのことは添付文書にも明記されている。

 薬剤に詳しい医学博士の狭間研至医師が言う。

「一般的に、麻酔をすると呼吸が浅くなります。手術中の使用であれば、麻酔医がそばにいて呼吸を管理することができる。しかしICUは重篤患者ばかりを集めた部屋で、医師や看護師が付きっきりで管理できるわけではありません。特に子どもに対しての安全性は海外での使用経験が少なく、確立されていないので、禁止されているのです」

 男児は手術を無事に終え、ICUに入った。そこでプロポフォールを4日間投与された。男児は手術後に人工呼吸器が装着されており、体が動くことで呼吸用の管が抜けないようにするためだったという。ところが、その量は成人の基準の2.7倍。男児は副作用と思われる急性循環不全を起こし、一度も目を覚ますことなく息を引き取った。

 そして事故以降、大学幹部側と、理事会・病院側との対立が一気に表面化した。理由はこうだ。

 笠貫学長によると、大学幹部側は事態を重く受け止め、吉岡理事長らに公開の場で説明をするよう、繰り返し求めていたという。ところが理事長らは調査不足などを理由にこれを拒否したため、確執が高まっていった。

 大学幹部側の関係者の一人が話す。

「創立者一族がトップにいても、理事たちが吉岡理事長をちゃんと支えることができていれば問題はない。ところが今の理事会は場当たり的な対応ばかりで、機能していないんです」

週刊朝日  2014年6月27日号より抜粋


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