2015年大河で注目の吉田松陰の妹 亡き夫の恋文を抱いて41歳で姉の夫と再婚

 井上真央が主人公の文(ふみ)を演じる来年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」。吉田松陰の妹であり、その仲間と2度の結婚をした彼女だが、その子孫である楫取(かとり)家5代目当主・楫取能彦(かとりよしひこ・67)氏が、その結婚当初を明らかにした。

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 兄・松陰と文、楫取家との関係を振り返ると、まず楫取素彦(もとひこ)は、松陰の妹で文の姉である寿(ひさ)と最初に結婚したんです。寿が病気で亡くなり、そのあとに久坂玄瑞(くさかげんずい)の夫人だった文と結婚することになりました。55歳のときでした。素彦の人生の後半を支えたのは文だったんですね。文は、素彦との結婚前に美和子と名前を変えているので、楫取家の子孫として、ここからは美和子と呼びますね。

 その前にまず松陰と素彦との関係ですが、素彦は儒学を学んでいて、明倫館(萩の藩校)の教師をしていたんです。松陰とは先生仲間という感じですね。松陰が野山獄に投じられたときは、代わりに松下村塾で指導に当たり、松陰からの信頼も厚かった。このとき、美和子の最初の夫である久坂玄瑞も塾生として学んでいました。

 その後、美和子は41歳のときに素彦と再婚します。美和子の母の強いすすめがあり、悩んだ末、決断したといいます。素彦は群馬県令になっていました。

 嫁ぐとき、美和子は亡き夫・久坂からの手紙を抱いて持って来ました。忘れられない大切な思い出だったんでしょうね。現代の感覚でいうと、「昔の亭主のことをまだ忘れられないのか」というふうに、ひと悶着あるかもしれないんですが(笑)。その手紙を素彦が「涙袖帖(るいしゅうちょう)」として、きれいな巻物にしたんです。久坂と素彦は同志でしたから、素彦にとっても大事な忘れ形見だったんだと思います。それが、今もわが家に残っています。

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