本誌スクープから次々発覚 千葉県がんセンター医療事故死9人に (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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本誌スクープから次々発覚 千葉県がんセンター医療事故死9人に

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「消化器外科に腹腔鏡手術をやめるよう、中川原章センター長(当時)に直訴した外科医もいた。安全性が確立されていない保険適用外の手術や、腹腔鏡の経験が少ない外科医が医療事故を起こしていたからです。それでも、手術中止には結びつかなかった」

 それどころか、問題点を指摘した志村医師は麻酔科医としての仕事を外され、退職に追い込まれた。その後、県病院局や厚生労働省にも内部告発をしたが、取り合ってもらえなかった。同センターの関係者はこう打ち明ける。

「このころから、消化器外科の問題に意見を言える雰囲気はなくなりました」

 管理態勢の改善の芽は、10年の時点で摘み取られてしまったのだ。同センターに意見を出していたのは、医師だけではない。

 遺族も真相究明を求めていた。県は1日、08年11月13日に腹腔鏡で胃を全摘出する手術を受けた58歳の男性が、09年4月2日に亡くなっていたことを発表した。同センターでは、医療事故によって入院日数が増えたときは「医療事故緊急対策会議」が開催される。ところが、この患者は手術から4カ月半後に死亡しているのに会議は開かれていない。「手術に問題はなかった」という認識だからだ。


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