大胆すぎるストーカー 嫉妬のあまりスカートの中を盗撮?
『裁判長!死刑に決めてもいいすか』など裁判傍聴をもとにした著作のあるライターの北尾トロ氏。人間の嫉妬心から罪を犯してしまう人たちの自分勝手な思考回路に、ある意味「メンタルが強い」と呆れ返る。
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ストーカー事件や恋愛がらみの脅迫事件を傍聴していると、こうした事件の根っこにある感情はジェラシーなのだと思わされる。
これ、ごく普通じゃないですか。恋する男女が相手の反応を気にし、他の相手に関心を持っている様子を目にすると強烈な嫉妬心が芽生える。じつにありふれた感情であり、誰もが身に覚えのある気持ちだろう。
そうなんだけど、ジェラシーを吐き出す場所とタイミングが、犯罪者はさすがなのである。いや、感心している場合じゃないが、たとえば以下の被告の罪状は何でしょう?
「知り合いの女性が男と歩いているのを見て、私は強い嫉妬を覚えました。好き? そうですね、好きだったと思います。頭にきましたから」
連れの彼氏に殴りかかったならまだわかるが、被告の行動は意表を突いての盗撮なのだ。
その瞬間の心の動きがダイナミックすぎて、ぼくはシビレた。
「撮ってやれ。なぜかそう思いました」
ふたりは恋人。自分の出番は100%消えた。
ならば……撮る。

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