32年ぶり妊婦の温泉入浴 解禁された意外なワケ

 環境省は温泉法で掲示が定められている注意書きや効能などを4月3日、32年ぶりに見直した。そして長年、禁忌とされていた「妊娠中(とくに初期と末期)」の項目が削除されたのだ。

 なぜ今になって見直されたのか。その経緯について、温泉の効能・効果を研究する日本温泉気候物理医学会の理事で、国際医療福祉大学大学院教授の前田眞治(まさはる)氏はこう語る。

「2005年、環境省から温泉利用に際しての禁忌症について、科学的な裏づけをしたいので検証してほしいと依頼されたのです」

 学会は、国内外にある入浴や温泉と妊婦の健康についての論文を改めて検証。心拍数や体温上昇に関する報告はあったが、危険性を示すものは一件もなかった。これらの結果を環境省に報告したことが、今回の見直しにつながったという。

「大正時代、高温で長湯をする習慣があり、それが妊婦の体に障るから危険と言われていたようですが……」(前田氏)

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