3月、DHC会長からの8億円の借り入れ問題が発覚し、ついに辞任した渡辺喜美氏。ファッションデザイナーのドン小西氏が3月27日に行われた釈明会見時の渡辺氏のファッションチェックをした。
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なんで60歳すぎたこんなおじさんが、ムースで固めた馬のたてがみみたいな、若者風のヘアスタイルしてるんだろう……そう思ってた人も多いんじゃないかね。実はこの人、プロの目から見ても、ファッションだって玄人はだし。こう見えて、政界一のオシャレおやじっていってもいいくらいなんだよ。
この日のスーツも、ただのチョークストライプじゃないよ。今年流行のウィンドウペンチェックという格子柄。いつも足元は、英国王室御用達の靴ブランド ジョン・ロブだし、スーツ、シャツ、ネクタイと、どれを取っても上質な高級品。しかも、それと気がつかないほどさりげなく着こなしてるのは、さすが2代目の育ちのよさだろうな。
たださ、この人はセレクトショップのオーナーじゃなくて、政治家だろ。彼らのスーツの一番の役割といえば、信頼感や好感度をアピールすること。センスのよさで野党らしさを演出するのもいいけど、やりすぎは軽い男に見られかねない。とくにこういう釈明の場では逆効果だよ。そんな2代目が迎えた人生最大のピンチ。ここはスーツを変えて、乗り切っていただければ。
※週刊朝日 2014年4月18日号