渡辺喜美(衆議院議員)1952年、栃木県生まれ。早大政経学部、中央大法学部卒業。自民党の衆議院議員だった父・美智雄の地盤を受け継ぎ、96年、衆院初当選。内閣府特命担当大臣などを務めるが、2009年離党し、新党「みんなの党」の代表に。3月、DHC会長からの8億円借り入れ問題が発覚=3月27日、8億円は個人的借り入れと釈明(撮影/朝日新聞社・越田省吾) (c)朝日新聞社 @@写禁
渡辺喜美(衆議院議員)
1952年、栃木県生まれ。早大政経学部、中央大法学部卒業。自民党の衆議院議員だった父・美智雄の地盤を受け継ぎ、96年、衆院初当選。内閣府特命担当大臣などを務めるが、2009年離党し、新党「みんなの党」の代表に。3月、DHC会長からの8億円借り入れ問題が発覚=3月27日、8億円は個人的借り入れと釈明(撮影/朝日新聞社・越田省吾) (c)朝日新聞社 @@写禁

 3月、DHC会長からの8億円の借り入れ問題が発覚し、ついに辞任した渡辺喜美氏。ファッションデザイナーのドン小西氏が3月27日に行われた釈明会見時の渡辺氏のファッションチェックをした。

*  *  *

 なんで60歳すぎたこんなおじさんが、ムースで固めた馬のたてがみみたいな、若者風のヘアスタイルしてるんだろう……そう思ってた人も多いんじゃないかね。実はこの人、プロの目から見ても、ファッションだって玄人はだし。こう見えて、政界一のオシャレおやじっていってもいいくらいなんだよ。

 この日のスーツも、ただのチョークストライプじゃないよ。今年流行のウィンドウペンチェックという格子柄。いつも足元は、英国王室御用達の靴ブランド ジョン・ロブだし、スーツ、シャツ、ネクタイと、どれを取っても上質な高級品。しかも、それと気がつかないほどさりげなく着こなしてるのは、さすが2代目の育ちのよさだろうな。

 たださ、この人はセレクトショップのオーナーじゃなくて、政治家だろ。彼らのスーツの一番の役割といえば、信頼感や好感度をアピールすること。センスのよさで野党らしさを演出するのもいいけど、やりすぎは軽い男に見られかねない。とくにこういう釈明の場では逆効果だよ。そんな2代目が迎えた人生最大のピンチ。ここはスーツを変えて、乗り切っていただければ。

週刊朝日  2014年4月18日号