田原総一朗「八方ふさがりの安倍外交に求められるのは“度胸”」 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「八方ふさがりの安倍外交に求められるのは“度胸”」

連載「ギロン堂」

 こうなると、日本は米国を頼りにするほかないのだが、昨年12月の安倍首相の靖国神社参拝や、その後、取り巻きの“お友達”などが米国批判を繰り返したことなどで、日米間にもきしみが生じていると感じざるをえない。

 ところで、6月にロシアのソチで開かれることになっていたG8が、ベルギーのブリュッセルでロシアを外してG7として開催されることになった。ロシアがクリミア半島を武力を背景に自国に編入したことに、米国とEUが憤激したためだ。

 G8がロシアを外しG7となったことで、今、中国の存在がクローズアップされつつある。いまや中国は米国に次ぐ経済大国であり、軍事大国である。しかし、その中国がG8にも、もちろんG7にも入っていない。中国もロシアも入っていないG7には意味がなく、実は“Gゼロ”だ、という意見すらある。

 ズバリ言えば、いま、米国・EUとロシアは、中国の奪い合いを演じているのだ。米国・EUがG8からロシアを外すのは、制裁としてロシアの孤立を図っているのだが、もし中国がロシアにつけば、ロシアは孤立状態ではなくなる。中国はロシア、さらに米国・EUを引っ張り込んでG20というかたちで世界を仕切ることを狙っているのである。


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