「悲しみは死ぬまで続く」は3人に1人 増加する娘の“母ロス” (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「悲しみは死ぬまで続く」は3人に1人 増加する娘の“母ロス”

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「親は必ず先に死ぬ、喪失感は必ずやってくると覚悟を決めること。自分の母親がどんな人生選択をしてきたかを知ることも一つの方法です。そうやって母親と向き合い、『どう送るか』を考えておく。いずれにしても、母親の死は娘にとっては転機になるんです」

 都内在住の会社員Aさん(50)は今、仕事のピンチを乗り越えるたび、母が支えてくれたと感じる。大好きな海に行くと、心の中で母と会話ができるという。以前、知人が同じようなことを言った時は、<そう思いたいだけだ>と聞き流していたが、今は「私がいてほしいと思う時には必ず母はそこにいてくれる」と信じている。

 関西地方のフリーライターBさん(63)は、母に一時期抱いた確執は、2人の関係に問題があったのではなく、自分自身の生き方がうまくいっていなかったせいと気づいた。

 尾角さんはこの正月、白味噌仕立ての雑煮をつくった。だし巻き卵には酒を入れた。数少ないながら懐かしい母の味だ。

「お米を洗った後、蛇口から水をちょろちょろと出しておくのも母の影響。母が大事にしていたことを自分も大事にすることが、今、私にできることです。母に感謝はできるようになったけど、好きにはなれない。でも小さなことを引き継ぐことで、母とのつながりを紡いでいる気がします」

週刊朝日  2014年3月28日号


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