元女流棋士・林葉直子 重度の肝硬変でシャワーも満足に浴びられない

遺言――最後の食卓
林葉直子著
978-4120045691
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 先輩棋士との不倫やヘアヌード写真集などで世間を騒がせた元女流棋士の林葉直子さん(46)。作家としても活躍している彼女が、このほど著書『遺言―最後の食卓』(中央公論新社)で、アルコールによる重度の肝硬変を患っていることを告白した。林葉さんに電話インタビューした。

 林葉さんがもっとも大量に酒を飲んだと振り返るのは、20代のとき。ちょうど、くだんの先輩棋士との不倫を清算したころだった。そのときはアルコール度数が54度と強いワイルドターキーを、1日1本空け、吐いて寝るという日々。著書にも、「不倫してる人は、アルコールにおぼれがち。何かしらの罪悪感や不安をアルコールでごまかそうとするのは、実際に経験済み」と綴っている。

「あのときは(不倫)相手の行動がおかしくなってきていた時期。別の棋士に相談したら、『僕からは(彼にそういった行動をやめるように)言えない』って言われて。それもショックで、お酒を飲んで死のうと思ったの。本当、不倫なんかするもんじゃないよね」

 結局、林葉さんの飲酒人生は続く。東京・六本木でインド料理店を経営していたときは、閉店後、客に飲みに誘われることも。朝の5時すぎまで酒の席に付き合うこともあったという。

 肝機能検査を受けたのは2003年ごろ。γ-GTPは1200IU/リットルもあった。γ-GTPは肝臓のアルコール障害度がわかる指標で、基準値は50以下。1200は異常な数値だ。

「男っぽい性格なのかもしれないけれど、『疲れた』とか、『先に帰る』とか言えないの。相手がお金を出してくれるときはなおさらのこと。私が結婚していたり、子どもがいたりしたら、『旦那や子どもが待っているから』って断れたのにね。私は結婚したら、結構いいお嫁さんになったと思うんですよ」

 その後、林葉さんは父親の残した借金が原因で自己破産。破産管財人から外食を止められ、昼と夜の2回、コンビニの弁当やファストフードの牛丼をつまみに、500ミリリットルの缶ビール2~4本を飲み続けた。

「そのころは母と同居していたんだけど、母は夕方になると飲みに出かけてしまう。一人で夕食をとるのはさみしくて、飲んじゃいけないって言われていたんだけど、飲んじゃった」

 その結果、肝炎程度だった病気が、一気に進行。こんな生活を始めて1カ月後には血便が出たという。そして東京で2度、福岡で1度の入院を経て、現在は福岡の病院で肝硬変の投薬治療を受けつつ、福岡市内の自宅で療養する。アルコールはまったく口にせず、かわりに甘いものを食べるようになった。「今の楽しみは、わらび餅」と笑う。

 現在は腹水がたまり、両手は何度も何度もつって、シャワーも思うように浴びることができないという。本誌の取材前日、出前のすしを食べたら、歯が抜けたと明かした。

週刊朝日  2014年3月21日号

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