「落ちても会社は嫌いにならないで!」と採用不合格者に届く“お祈りBOX” 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「落ちても会社は嫌いにならないで!」と採用不合格者に届く“お祈りBOX”

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週刊朝日#就活

 リクルートスーツの学生の姿が街に目立っている。就活とは、つまるところ、学生たちと、採用担当者の人生や社運をかけた駆け引きだろう。それぞれは内心、どんな思いで臨んでいるのか。現役の就活生たちが本音を語った。

――就職活動が本格化していますが、どんなことに不安を感じていますか。

C美(20・W大商学部):正月明けから会社説明会づけですが、正直どんな仕事が向いてるのかわからないんです。せっかく受験してW大に入ったのに、一般職ではもったいないとプライドもある。ですが、バリバリに働く総合職を目指すべきかどうか……。いまだに迷走しています。

A男(20・M大法学部):僕は志望業界を見つけましたが、ES(エントリーシート)を提出する会社を絞り切れません。とりあえずと思って説明会に行くのですが、社員の方と話すと、どの会社もよく見えてしまうんです。説明会でお弁当を出してくれたり、インターンシップでは懇親会をしてくれたりする会社もあるほどです。説明会のたびに受ける会社が増えてしまい、ESの締め切りに追われる日々です。

D子(20・N大法学部):私は、内定を一つも獲得できないんじゃないかという不安でいっぱいです。留学経験もなく、体育会やサークルに所属していないので人に話せる取りえがない。自己PRで何を言えばいいのか……全く自信が持てません。

E太(21・K大法学部):もう選考が始まっていますが、「お祈りメール」(不採用通知)が来たときのダメージがハンパないんすよ。「ご健闘をお祈りします」というのなら、自分のどこが悪かったのか具体的に教えてほしいっすよ。それに「2次選考通過の場合のみ月曜日までに電話する」と企業に言われると、そのときまでほかのことが何にも手につかない。携帯を握りしめながらトイレに行くほどです。あの時間はつらくて心臓に悪いっす。

――これまでの就活で、驚いたことや、いちばん困ったことはどんなことですか。

A男:大手住宅会社で発行される「プラチナパス」の存在は衝撃的でした。2DAYSインターンシップや説明会、工場見学や展示会など、すべての会社イベントに参加したらもらえると、会社があおるんです。これを手に入れたら1次面接免除。一説には一気に最終面接まで進めるという話もあるほどなんです。どこまで有利になるかは定かではないですが、とにかく内定がほしいからパスもほしくて(笑)。他の会社説明会の時間を惜しんで、パスのために「全部のイベントに参加しないと」と、自分を追い込んでしまうんです。

E太:内定ほしさに、少しでも有利になろうと参加しちゃうっすよね。俺はカゴメの対応に驚きましたよ。ESの通過率が低くて狭き門ですが、落ちても自社製品の詰め合わせが送られてくるんすよね(笑)。

C美:それ知ってる。「お祈りBOX」でしょ(笑)。お客さんでもある就括生に、カゴメを嫌いにならないでほしいのかな。

週刊朝日 2014年2月28日号


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