2月7日、日本ボクシングコミッション(JBC)は、亀田ジムの吉井慎次会長と嶋聡マネジャーのライセンス更新を認めない処分を発表した。

 JBCは、ジムの実権は吉井会長や嶋マネジャーではなく、すでにライセンスが取り消されている亀田3兄弟の父・史郎氏にあると判断。今後も名ばかりの責任者は認めない方針だ。事実上の資格剥奪でジムは活動停止。このままでは国内で試合ができない。3兄弟がジムを移籍しようとしても、ただの名義貸しは通さないという。

 だが、亀田家には別のトラブルも持ち上がった。

 昨年9月、大毅選手が出場した世界戦の試合前に、亀田サイドが相手選手に日本製のグローブを使用するよう求めたが拒否され、もめ事に発展。憤った興毅選手と亀田ジム関係者が、JBCの職員に詰め寄ったという。

 この件に関して2月7日、監禁・暴行・脅迫などをされたとして、JBCの職員が東京地裁に1千万円の賠償請求を起こしたと発表。これについて亀田ジムは、「退室を妨害したり、脅迫行為や暴行行為に及ぶなどした事実はいっさいありません」とコメントしている。

 亀田家はこの絶体絶命のピンチにどう対応するのか。ボクシング関係者は語る。

「最近の試合を見ると興毅は衰えています。そこで、『興毅が引退して亀田ジムの会長になればうまくいくのでは』といった奇策が噂されていますが……」

 リング外の「ガチンコ」勝負、亀田家は再びリングに上がれるのか。

週刊朝日  2014年2月28日号