松田優作も引きつけられた元妻・松田美智子の魅力とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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松田優作も引きつけられた元妻・松田美智子の魅力とは?

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サムライ 評伝 三船敏郎

松田美智子著

978-4163900056

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 俳優・松田優作氏の元妻である作家の松田美智子氏が、俳優・三船敏郎についての著書を出した。本を読んだ心理学者の小倉千加子氏が感想をこう綴る。

*  *  *
『サムライ 評伝三船敏郎』(文藝春秋)という本を松田美智子が書いたという広告を目にしたので、早速に読んでみた。

 松田美智子は『越境者 松田優作』を著した、優作の元妻である。

 有名人の妻が亡き夫のことを書いた本に面白いものがあったためしはないような気がするが、これは男性が亡き妻のことを書いた本でも同じことが言えるので、何も女性に限った問題というわけではない。

 しかし、例外のように松田美智子の本は面白かったのである。何で松田優作は松田美智子と別れたのかと思った。

 案の定、別れた後も優作は松田美智子と会っている。他に行くところがないかのように会いに行っているのに、美智子と何か重要な話をしたかという特段のことは何もない。

 何もないのに松田美智子は優作には必要だったのである。

 こういうことを書くと松田美智子という人に失礼ではないかという気がするが、松田美智子は受容性の人であって、その受容性の正体は一体何なのかは松田優作にも分からなかったのだろうと思う。

 松田美智子は料理の上手な人だったらしいが、松田美智子と同姓同名の料理研究家がいるので、それは一読者である私の錯覚かもしれないし、錯覚ではないかもしれない。料理研究家の方の女性とは違って、松田美智子は抑制の女性である。

 その優しい心根を持った松田美智子がなぜノンフィクション作家になったのか理由はよく分からない。料理研究家になっても何ら不思議ではなかったと思う。

 その松田美智子が三船敏郎のことを書いたのである。

 三船敏郎が亡くなったのは平成9年である。その年に国民栄誉賞を受けた人はいない。翌年、黒沢明監督が亡くなると、すんなりと受賞が決定した。


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