嫁には肉なし!?
嫁には肉なし!?

 結婚後の大きな問題のひとつ、嫁姑問題。近年では嫁に遠慮がちに接するなど、姑の「弱体化」も増えてきたようだが、一方で「嫁いびり」をする姑も健在のようだ。

《義母の介護で毎日大変なのに、息子の妻から容赦なく孫の世話を頼まれる。一体いつになったら楽になれるの?》
《正月は帰省する息子夫婦の「接待」で大忙し。息子の妻は、お客さん気分で何にもやってくれないし》

 東海地方で喫茶店を経営するA子さん(63)の店で、同年代の常連女性客が愚痴をこぼしていく。A子さんは、この世代の共通点を感じている。

「私たちの母親世代は、息子が結婚すれば同居する妻が家事を担い、老後は楽だった。今はほとんどが別居で、なのに子ども夫婦の家事や育児にも駆り出され、いつまでたっても主婦業から解放されないんです」

 本誌が昨年11月、「姑はつらいよ」と題する記事で、息子の妻に気を使い、自ら距離を置こうとする「姑」の弱体化を報じたところ、たくさんの反響が寄せられた。

 編集部に手紙をくれた宮城県の女性(65)は、40歳近くまで独身でいた息子が2年前に結婚し、その妻には「晩婚のわが子の元によくぞ、ありがたいと遠慮している」という。自分の言い分は口に出さないように我慢しているとも。農業を営む父と結婚した母の苦労を思い出し、この方針は変えない、と結んだ。

 こうした控えめな義母の存在が一般化される一方で、昔ながらの“嫁いびり”をする“姑”たちがいまだ健在なのも、また現実だ。

 メールを寄せたBさん(44)はこう訴える。

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