試験当日は“勝負服”で 精神科医がすすめる入試当日の過ごし方 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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試験当日は“勝負服”で 精神科医がすすめる入試当日の過ごし方

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 センター試験が目前に迫っているが、受験生にとっての大敵はその「不安感」だ。精神科医の和田秀樹氏は実力を出し切るために「思い込むことが大事」だとアドバイスする。

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 合格する力がある受験生が、試験当日、本来の力を発揮できないことがあります。本番で実力を発揮するために身につけてほしいのが「思い込み力」です。

 だれでも試験日が近づくと不安になります。最新の研究によると、不安によるストレスは、思考や記憶などをつかさどる脳の前頭前野の神経回路にダメージを与えることがわかりました。

 それを避けるには、「絶対に大丈夫。必ず受かる!」と毎日自分に言い聞かせ、思い込むことが大切です。

 勉強量が足りないんじゃないかと不安感に襲われたときには、これまでに使ったノートや参考書を机の上に積み上げてください。「こんなに勉強してきたんだ」と目で確認すると、自信を回復できます。

 ふだん静かな環境で勉強しているのなら、直前期には、あえて騒がしい店などで勉強し、集中力を養う訓練もいいでしょう。試験会場の雑音で実力を発揮できない人がいるからです。

 試験当日には、リッチな気分になれる勝負服を着ていきましょう。前日にホテルに泊まるなら一流ホテル。心に余裕ができます。

 会場に到着したら、自分を精神的優位に立たせることが大切です。他の受験生が自分より賢く見えると、戦う前から気持ちで負けてしまう。周囲を見渡して、おどおどしていたり、アホっぽい受験生を探して、「この人たちに負けるはずがない」と暗示をかけるのです。私が受験生のときには、試験が終わるとわざと関西弁で「楽勝やった!」と言っていたものです。

 試験会場には使い込んだ参考書やノートなど愛着あるものを各教科1冊持っていくこともおすすめします。それらを眺めたり触ったりしているだけで、不思議と気持ちが落ち着きます。

 受験日の昼食は、豚カツなど重いものは避け、腹八分にして食べすぎないこと。昼食後には、脳のエネルギー源となるブドウ糖を摂取するため、バナナやチョコレートを食べたり、スポーツドリンクを飲むのもいい。試験再開の30分前には、コーヒーや栄養ドリンクなどを飲んで集中力を高めましょう。これらに含まれるカフェインが脳に刺激を与えるまでに30分ぐらいかかるのです。

 最後にもうひとつ。休み時間には絶対に終わった科目の答え合わせをしないこと。もしも間違えていたら、落ち込んだ気持ちを次の科目に引きずってしまいます。自分が難しいと感じたときは、ほかの受験生も同じように感じたはず。過ぎたことは忘れる「切り替え力」も必要です。

 自分の心を制した者が受験に勝ちます。みなさんの健闘をお祈りします。

週刊朝日 2014年1月24日号


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