B級グルメから老舗ショーパブまで 夜の博多の楽しみ方 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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B級グルメから老舗ショーパブまで 夜の博多の楽しみ方

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 博多が一番好きな街だという河原雅彦さんが、夜の博多の楽しみ方を熱く語る。

*  *  *
 俺的に博多は一番好きな街でして。

 旅公演でちょくちょく寄らせてもらっているのですが、もうね、いつだって胸が弾む! なにせね、(なにを今さらですが)食べ物がうんまい。海産物食べても肉を食べてもやっぱり素材が違うのな。ラーメンやもつ鍋なんかのB級グルメも絶品だし、おまけにとってもリーズナブル。お酒だって、東京ではなかなかお目にかかれない日本酒や芋焼酎に溢れてるしさ。こないだなんかホテルにチェックインした足で焼き鳥屋さんに行って、人生初食感の皮焼き食べて、お次は隠れ家的な落ち着いた和食屋行って、バカウマの辛子レンコンと胡麻サバと鯨のお造り食べて、で、その後の屋台で、焼き明太と焼きラーメン(豚骨スープで細麺をちゃんぽん風に炒めたヤツ)とおでん食って、シメは豚骨ラーメンって……なんだろう? この街に行くと胃袋の許容量がグンと広がるから不思議。本田や香川が欧州サッカーに触れて、本来持っていた力を引き出されたように、博多もそんなスペシャルな環境なんだと思います。ま、“痛風街道まっしぐら”なデンジャラス・シティとも言えますけど。

 あとね、『あんみつ姫』なるスゲー楽しい老舗のショーパブがありまして。そこのニューハーフショーが実にいいんですよ! 東京や大阪にもハイクオリティなこの手のお店は多々あれど、あんみつ姫はねえ、情にぶ厚い博多らしく、サービス精神旺盛で独特なアットホーム感があるのよね。

 だって、“ニューハーフのお店”とは書いたけど、そもそも九州地方ではニューハーフが不足してるのか、メンバーの半分以上が女性でね、正式名称が『劇団あんみつ姫』ですから。その女性達もニューハーフに負けず劣らずの個性的な顔面でして、まさに“劇団”の冠に相応(ふさわ)しい馴染み具合。

“ぐっさん”こと山口智充さんを彷彿とさせるイカつさと芸達者ぶりには本気で頭が下がる“とまと座長”を中心に、豪華絢爛な宝塚風、AKBを彷彿とさせるアイドル風、輝くゴンドラで店内上空を移動するディズニー風、日舞を取り入れた大衆演劇風と趣向を凝らしたショーが目白押し。どうかと思うほど愉快な顔の人達しかいないのにね。その身のこなし、表情ともにきちんと厳しい訓練と演出が行き届いていて、とっても健気で愛おしくなっちゃうの。セットチェンジ間に挟まれる幕間の演芸コーナーだって、猥雑でチープなものから無駄にクオリティが高いものまで振り幅がスゴい! 時事ネタ満載の本格ゴスペル・コーナー(byとまと座長)の完成度は余裕で全国区になりえるし、股間に貼り付けたメロンから素早くジョアを取り出し、半ば強引にお客に飲ませるメロンジュースのコーナーも下手な芸人なんかよりずっと笑えるもの。1ドリンク付きの4千円でこれだけのショーが1時間も見れるんですから。ああ……とまと座長、なんとか俺の芝居出てくんねーかなぁ。

 みなさんも博多に行った際は、博多美人もいいけれど、あんみつ姫的B級グルメもぜひ味わってくんちゃい!

週刊朝日 2013年12月27日号


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