ファッションデザイナーのドン小西さんが11月15日に米駐日大使に着任したキャロライン・ケネディ氏のファッションチェックをした。
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彼女のママのジャクリーン夫人は、流行の最先端をいくファッションアイコン的存在。そんなママへの反発かね。彼女のファッションは華やかというより質素。この日もベージュでまとめたコーディネートが肌や髪の色にマッチしてよくお似合いだけど、こういうファッションなら、その気になれば今日にでも、そこいらのデパートで揃えられそうだもんな。
ママのトレードマークでもあったパールのネックレスにしても、彼女のはパールがかなり小粒。この日しているお気に入りのブレスレットだって、宮中に行ったときにつけていたのと同じっぽいよね。ファッションや流行に振り回されずに、どんなときでも自分らしくいたい、自分を見失いたくない、そんな気持ちの表れにも見えるよ。
お嬢さんぶりばかりがクローズアップされているけど、これは意外にやり手かも。となると彼女は、オバマ大統領が日本に投下した史上もっとも美しい最終兵器? 気がついたらTPPも基地問題も、すっかりアメリカのペースに……なんてことのないように、ここはひとつお手柔らかに!
※週刊朝日 2013年12月6日号