完全実況 その(2) さだまさし・みのもんた対談 「ラジオがんばれ。だからテレビはだめなんだ」 (2/8) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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完全実況 その(2) さだまさし・みのもんた対談 「ラジオがんばれ。だからテレビはだめなんだ」

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みの 深夜放送さ、あの当時、あ、(連載小説に)出てくんのそれ?
さだ いやいや、それは出てこないですよ、現代ですから。話は現代ですから、僕の小説は。
みの 今はないね、あの当時はもう選曲権っていうのがすごかった。
さだ センキョクケンってなんですか?
みの 選曲する。
さだ 何を選曲するか?
みの レコード、曲を。
さだ うんうん。
みの それはくれないのよ、ペーペーには。
さだ やっぱりD(ディレクター)がやるんだ。
みの それとオオコシさんとかね、ホリとかホッタとかオクセとかね。
さだ ああホッタさんね。
みの 今偉くなっちゃったけど、あれ、それこそモギさんとか。
さだ モギさんね。
みの あの辺はもう選曲権持ってるの?
さだ モギさんはね。
みの 選曲権って何が選曲権、ノートがあるんですよ。今だから言えるけど。ぼんと置くの、そしたらレコード会社の営業担当、「キングレコード」担当なになに、曲はなんとかって順番に書いていくの。「書いた?」「うん」。ばんっ、見ないでこう閉めるの。「あーおなかすいたあ」とか言って。これね、一番最初にひっぱたかれもん、「お前は10年早い」って。
さだ 「あーおなかすいたなあ」って言うのが?
みの そうすると、必ずね、10分後ぐらいにね、電話がかかってくる。
さだ はい。
みの 「えっ、おおいいよいいよ」なんて電話に出て、「なんかレコード会社がね、飯食いたいらしいんだよ」。そういう時代でした。
さだ ずるいなあもう。
みの いや僕がやったんじゃなくて、そういうのを見てたから。
さだ ああそう。
みの だから「セイ!ヤング」スタートした時には、俺もノート置いたもんね。
さだ やっぱり!
みの だって、あれねどこだっけな、A社だっけかな、世界的に有名なバンドを持ってたの。
さだ ああそうです。
みの あの当時さ、あのバンドのアルバム、貴重品で。
さだ 貴重品ですよ。
みの ね。
さだ 貴重品です。
みの A社が来るじゃない、そうすると、「ええ、これが、あのバンドのなんだかんだ」と置いていくわけ。
さだ じゃあノベルティもらい放題。ひっどい時代だなぁ。
みの だから、「こんなに。うんわかった、ありがとう」ってもらうわけですよ。そのうちの何枚か持って、2時に終わると、ばーっと飲み行っちゃうわけ。
さだ 夜中に?
みの 夜中に。
さだ 夜中に開いてました?
みの あの時、六本木から原宿あたりにはもう。深夜の銀座よりもね。
さだ 明け方まで開いてるんだ。
みの うん、明け方までだから。で、行くわけ。
さだ で、いいカッコするんだ。
みの わざとさ、例のアルバムを棚っていうかテーブルに置いて、「あー、今日かけなかったな」。女の子たちは「あっ、すごーい」
さだ 「あっ、すごーい。あのアルバムだあ」とか言われながら。


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