トレードマークの雄たけびは、メジャーでは報復の対象になることも (c)朝日新聞社 @@写禁
トレードマークの雄たけびは、メジャーでは報復の対象になることも (c)朝日新聞社 @@写禁

 見事な投球で楽天を勝利に導いた田中将大(25)。早くも大リーグ移籍の話が出ているが、専門家はどう見ているのだろうか。

 日米間の新ポスティング制度の協議が長引いているため、田中の大リーグ移籍の決定時期は流動的だが、仮に実現した場合、どれだけの勝ち星を挙げることができるのか。

 大リーグ評論家の福島良一さん(57)はこう見る。

「ローテーションの柱として起用されるでしょうから、今年の日本人最多だったマリナーズ岩隈の14勝、それ以上も期待できます。若い剛腕タイプは、どこも欲しがります。いちばん欲しいのはヤンキースでしょう」

 野球評論家の江本孟紀さん(66)も手放しで評価する。

「寝てても15勝はできる。彼のいいところは、理屈に走りすぎないところ。最近の選手はすぐに『走り込みは意味がない』『科学的なトレーニングが重要だ』と言う。これ、よくないんです。基礎となる土台を泥臭くつくらなければ、本当の意味で強くはなれない。そういう意味で、田中は基礎練習もきちんとするし、本当に必要なものを知っている賢さを感じますよね」

週刊朝日 2013年11月22日号