「女を守る」「彼女を信じる」 痴漢裁判で見えた空疎な男女関係 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「女を守る」「彼女を信じる」 痴漢裁判で見えた空疎な男女関係

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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 文筆家で女性のアダルトグッズショップ代表の北原みのり氏が、裁判を傍聴。「今どきの若者、なのかもしれない」男性の証言から垣間見えた不思議な男女関係を、連載「ニッポンスッポンポン」でこう綴る。

*  *  *
 痴漢犯罪の裁判を傍聴した。捕まった男性は、一貫して無罪を主張している。私が傍聴した日は、被害者女性のカレが証言台に立った。カレの証言を要約するとこんな感じだ。

 カレは事件当日、彼女と久々にデートをした。二人は5時に待ち合わせ、9時までビリヤードをして、ご飯を食べずに二人で電車に乗りこんだ。車内では彼女に甘えるように抱きつかれ、「好きだよ」みたいなことを何故かケータイで送信されたのだが、カレは「は?」と不思議に思い無視した。それからカレはスマホでゲームをはじめたところ……急に彼女が「何触ってんだよっ!」と背後のオジサンの胸ぐらをつかんだという。カレは即座に、そのオジサンの腕を捉え、「やってない」と叫ぶオジサンを警察に突きだした。

 今どきの若者、なのかもしれないが、あまりに不思議な証言(というか、デート)だった。だって、久々に会ったのに食事もセックスもせずに、ビリヤードを4時間だよ? しかも電車で一人でゲームだよ?


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