福岡とフィレンツェは似ている? 屋台文化を楽しむ方法

週刊朝日#食

屋台 おかもと福岡市中央区渡辺通1丁目 セント... (11:30)週刊朝日

屋台 おかもと福岡市中央区渡辺通1丁目 セント... (11:30)週刊朝日
『はじめよう!ひとりごはん生活』の著書もある料理研究家の行正り香氏さん。福岡県生まれの彼女は、アジアへ行くと故郷との繋(つな)がりを感じるという。

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 台湾や韓国に行くと、不思議なことに「福岡に帰ってきたな」という感覚になります。それはきっと屋台があるから。暑い夏も、寒い冬も、福岡っ子は明るい灯のもとにおいしいごはんと人とのふれあいを求めて、屋台の椅子に腰掛けるんです。私が高校生の頃は、屋台はもっとたくさんあって、ラーメンを食べに行ったりしたものでした。最近は福岡市による条例のせいで屋台の数もめっきり減ってしまったけれど、これぞ福岡の個性! 伝統! 名物! 福岡とアジアの繋がりを残すべく、かつ食の「重要文化財」を継承すべく、多少規制を緩和して屋台文化を守っていただきたいです。そうそう。天神や中洲には天ぷらからバーまでさまざまな屋台があるけれど、やっぱり代表はラーメンと焼き鳥。ただ、福岡で「焼き鳥」と言っても、その主流は豚バラなんです。ざく切りキャベツの上にのって出てくるというのがポイント。東京の焼き鳥では、鶏しかなくキャベツもなかったのが、ショックでした。

 ラーメンと焼き鳥だけでなく、さまざまな料理を作ってくれる屋台もあります。それが天神の「おかもと」。ステーキから麻婆豆腐、トマトと卵の妙めものまで、その場で作ってくださいますが、おでんも美味。まずはハイボールで乾杯して、豚バラを口に運びその脂身を楽しんでから、さっぱりとおでんの大根でもいかがでしょう。最後は定番のラーメンを硬麺でいただいたら、さて中洲へ。〆のお酒と参りますか。那珂川ほとりのバーから見る福岡は、ちょっとフィレンツェみたい。アジアからイタリアへ、旅をいたしましょう。

週刊朝日  2013年11月1日号

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