血管性認知症 アルツハイマー病との合併ケースも

 脳卒中などの脳血管障害によって起きる認知症を指す血管性認知症。日常生活に支障をきたす状態で、これだけでも苦労は絶えない。しかし近年、アルツハイマー病を併せ持つケースが増えているという。

 かつて血管性認知症とアルツハイマー病は対極にあるとされていた。MRIやCT(コンピューター断層撮影)などの画像診断で血管障害が認められたり、片麻痺(いわゆる半身不随)や言語障害があったりすれば血管性認知症と見なされていたが、秋田県立脳血管研究センター長田乾医師は、

「最近は、血管性認知症とアルツハイマー病を併せ持つ患者が珍しくありません」

 と言う。

 また、血管性認知症とアルツハイマー病の発症に関する共通の危険因子が存在していることも明らかになっている。さらに脳卒中などの脳血管疾患は、アルツハイマー病の危険因子の一つでもある。

「アルツハイマー病は、アミロイドβと呼ばれるたんぱく質が脳内に沈着することで、老人斑と呼ばれるシミができて脳が萎縮し、その結果、認知症に至る病気です。しかし脳にアミロイドβの沈着が見られた人、つまり脳内がアルツハイマー病の状態であっても、全員が認知症になるわけではないことがわかっています。ただ、そのような人が脳卒中などを起こすことで、認知症の症状が現れることは、けっこう多いのです」(同)

週刊朝日 2013年10月25日号

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