ホリエモンが分析 情報洪水の中、勝ち残る広告メディアは何? 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
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ホリエモンが分析 情報洪水の中、勝ち残る広告メディアは何?

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 さまざまなメディアが存在し、情報があふれる現代。広告は雑誌やテレビだけでなくウェブにも展開しているが、そのなかで勝ち残る広告メディアは何なのか。元ライブドア社長・堀江貴文氏が予測する。

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 キュレーションマガジン「Antenna」の私のサービスアドバイザー就任が決まった。

 実はいま、キュレーションサービスがスマートフォンアプリでホットな市場となっている。ニュースのキュレーションがいちばんホットで、「スマートニュース」や「グノシー」、最近、市場参入した「LINEニュース」や、「GREEニュース」など、市場はレッドオーシャン化しつつある。

 そもそもキュレーションとは、博物館や美術館などで展示物を選別、整理して閲覧者に提示することを指すのであるが、最近IT業界でも使われるようになってきた。それだけ情報量が膨大になり、見る側の時間が足りなくなってきたのだろう。確かに情報の洪水なんて言葉をよく耳にするようになってきているのは事実だ。なかでも「Antenna」はかなり異色のサービスだ。写真主体で滑らかにスワイプしながら、写真と一言コメントがスクロールして画面を流れていく。そして、目に留まった記事をタップすれば詳細が簡潔な説明と共に現れるのだ。

 キュレーションマガジンとは言い得て妙で、セレクトされたいろいろなウェブニュースサイトからの配信記事や、独自取材記事も全国に散らばる特派員的なウェブ記者たちがネタを集めている。特徴は奇麗で魅力的な写真だ。そして面白くて惹きつけられる記事がたくさん集まっていることでブランディングがうまくいっているのだと思われる。

 つまり、写真主体の雑誌の切り抜きを集めて切り貼りしている感じで、これがキュレーションの特徴といえるだろう。モバイルでトイレや電車の中でも気軽に持ち歩いて空き時間にパラパラ眺められる。わざわざ購入する必要もないし、将来的にはそこから購買にもつなげられるのだ。

 雑誌の実売数はかなり落ち込んでいて、それにともなって広告効果も落ちてきているらしい。マス向けの広告主はそれでもテレビ等に広告を出せているのでいいのだが、高級ブランドなどの広告主は、セレブ系の雑誌が売れなくなってきているので広告先がなくなって困っているらしい。このような媒体への引きが強いのである。

 これから、雑誌向け高額商品広告は急速にスマホ向けのこのような媒体へシフトしていくだろう。当然それは日本だけにとどまらずグローバル化した世の中では当然のことなのである。

 キュレーションマガジンは、じっくりと情報を選別する時間のない人に限った話ではなく、暇でしょっちゅうスマホを使ってソーシャルゲームをしている人にも最適といえるだろう。パズドラやLINEシリーズのソーシャルゲーム利用者の暇つぶしニーズにも適合する可能性は高い。

 また、広告主もダイレクトに広告から購買につながるようなメディアを求めている。消費者も同様だ。このようなキュレーションマガジンからダイレクトにクリック何回かで商品購買に簡単につながるシステムが構築できたら、どれほど便利だろうか。そんな可能性を秘めているのである。

週刊朝日 2013年8月30日号


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