製薬会社が「医者のカネ」公開へ 医師からは反発も (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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製薬会社が「医者のカネ」公開へ 医師からは反発も

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 資金提供の健全性を保つために率先して情報公開しようというのが、製薬協の狙いのようだ。しかし、この動きに医師側の団体は反発した。今年2月、日本医師会、日本医学会など3団体は、製薬協を交えて協議会を開き、そこで、ガイドラインの一項目「原稿執筆料等」の公開時期の延期を求める要望書を提出する事態となった。日本医師会の三上裕司常任理事にその経緯を聞いた。

「12年4月下旬、宮城県医師会から、日本医師会事務局に問い合わせが入ったんですが、その時点では、ことの重大さに気づいていませんでした」

 日本医師会が主催する医師向けのセミナーについて、スポンサーの製薬会社が「医師の講演料をホームページで公開する」と宮城県医師会に伝えてきたという。

「セミナーは、特定の製薬会社の商品を説明するものではなく、疾患や治療法全般を説明するものですから、その講演料を公開するとしたら、医師個人の収入を1円単位で公開するということになってしまいます」(三上常任理事)

 ガイドラインによると公開されるBの学術研究助成費は、大学や研究室単位での総額となっていて個人名までは出ない。しかし、策定された時点では、Cの原稿執筆料等は、医師個人の名前を出して「○件〇円」と1円単位で公開することになっていた。製薬会社の宣伝にかかわる原稿執筆料や講演料については、日本医師会も「おおいに情報公開すべきだ」という姿勢だが、特定の薬品をとりあげない一般論などの公平中立な説明にかかる原稿料などまで「すべて公開するのは反対」という。

週刊朝日 2013年8月2日号


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