今や政治も動かす(?)AKBグループの総監督、高橋みなみ(22)が4月10日、自民党石破茂幹事長(56)とテレビ番組の企画で対談した。

「すべての言葉がぐさっと刺さりました」、対談後、彼女は記者団にこう語った。夏に“選挙”を控えた者同士、通じるものがあったのだろうか。

 AKBグループの「第5回選抜総選挙」が6月8日に横浜市の日産スタジアムで開催される。今回は「立候補制」となり、卒業したOGや、上海やジャカルタで活動する「海外移籍組」も参加が可能となった。

「今回の注目はやはり世代交代。前回1位の大島優子(24)を、2位の“まゆゆ”こと渡辺麻友(まゆ=19)が抜けるかどうか。現状では、大島が一歩リードしています」(アイドル誌編集者)

週刊文春」でスキャンダルを報じられた前回3位の柏木由紀(21)、同4位の指原莉乃(さしはらりの=20)、同14位の峯岸(みねぎし)みなみ(20)らの順位も気にかかる。報道後、指原はAKB48から博多を拠点とするHKT48に移籍、峯岸は坊主頭で謝罪をした。

 そんな中、早くも「場外乱闘」が勃発(ぼっぱつ)した。発火点は、「高須クリニック」の高須克弥(かつや)氏(68)の三男でかねてAKBファンを公言する同名古屋院院長の幹弥(みきや)氏(38)のブログだ。

〈選挙速報で、1位大島、2位渡辺だったら、私は高須砲をぶちこんででも渡辺を1位にする覚悟がある〉(現在は削除)

 この「高須砲」とは、幹弥氏が自身の資金力を使って、投票権がついたCDシングル(5月22日発売)を大量購入し、投票することを指す。しかし、これを見た大島優子ファンの漫画家・小林よしのり氏(59)が、

〈熱心なファンの思いを削(そ)ぐようなことを、金持ちがやってはダメだ〉
〈わしは『CDを身内に配れる数まで』という制限をブログで公表した〉

 と批判。ネット上では賛否両論が渦巻いた。その後、幹弥氏はブログで、

〈小林先生のおっしゃる通り、身内の人数分だけにします〉(現在は削除)

 と謝罪した。だが、実際のところはどうなのか。幹弥氏に聞いてみると、

「高須砲は“封印”することにしました。やっぱり選挙がしらけてしまうし、それで“まゆゆ”が1位になっても喜ばないと思うんです。なので身内に配れる範囲しかCDは買いません」

 と神妙な答え。でも、その「身内」の範囲って?

「そこの定義が難しいですよね。例えば私のクリニックの患者さんまで身内と考えるなら、1日50人として、200日営業していたとすると……(笑い)」

 その数、1万人!? CD(劇場盤)が1枚1千円で、計1千万円也。参院選より盛り上がっちゃうかも。

週刊朝日 2013年4月26日号