日本の最難関大学、東京大学。合格を勝ち取った学生たちは、高校時代どれだけ勉強してきたのだろうか。今年の東大合格者152人を対象にアンケートを行った。

「高校3年の秋の一日の勉強時間」を聞いたところ、平日は4人に3人が4時間以上、休日では7割近くが8時間以上と答えた。ちなみに、高校3年生の9月の平均勉強時間は一日3.8時間(ベネッセ教育研究開発センター『高校データブック2013』)だ。

 彼らの受験勉強を支えたのは「塾」。ほぼ9割が通ったと答え、4分の1の人は二つ以上の塾を兼ねていた(通信教育含む)。河合塾や駿台予備校、東進ハイスクールと大手がトップ3を占めたが、4位に挙がったのは「鉄緑会(てつりょくかい)」。知る人ぞ知る、東大受験に特化した塾だ。中学1年から6年間、みっちり指導を受ける。指定の有名中学に合格した生徒は無試験で入塾が認められるが、それ以外の学校や途中入塾は試験を受ける。

「小学3年くらいから難関私立中学受験のための勉強をし、中高では東大を目指して勉強です。私立から東大を目指す子にとっては、勉強することが当たり前になっているんですね」(同塾に子供を通わせた母親)

 勉強時間を奪いがちな「ゲーム」に、東大合格者は疎遠だ。高校時代にゲームをしなかった人は152人中75人とほぼ半数。ゲームをした人でも30分未満が20人、1時間未満が35人と、大半が息抜き程度だ。

週刊朝日 2013年4月19日号