めまい改善には効果あるが聴力が悪くなる治療法も 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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めまい改善には効果あるが聴力が悪くなる治療法も

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 めまいを起こす病気の治療法はさまざまで、医師により考えが異なる部分もある。一般的な治療法とその選択について、帝京大学溝口病院耳鼻咽喉科科長の室伏利久医師に聞いた。

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 めまいを症状とする病気は、実に数多くあります。問診では、めまいの性質、持続時間、誘因、単発または反復して起きているかなどを確認します。からだのしびれなどの神経症状がないかなども聞き、診断していきます。

 良性発作性頭位めまい症は、理学療法ではほとんどが改善します。かんたんな動作に見えますが、自分でするのではなく、医師に実施してもらいましょう。頸椎(けいつい)に障害などがある人は注意が必要ですし、治療中に耳石が動き、めまいが誘発される可能性もあるからです。

 メニエール病の治療は、内耳の機能を温存する手術として内リンパ嚢開放術を選択することもあります。しかしこれは聴力の改善ではなく、あくまでめまいの改善が目的です。一時的に改善し、1~2年後に再発する可能性もあります。

 薬物療法では、三半規管の機能を抑制してめまいを起こさないようにする、ゲンタマイシン注入療法もあります。約90%の確率でめまいは改善しますが、聴力が悪くなるリスクがあります。近年では、水分を摂ることで利尿させる水分摂取療法も注目されています。

 わたしは、めまいの発作回数や年齢、患者さんが何を望むかなどにより治療法を使い分けています。手術は60代までの患者さんに実施し、70代以降では原則として薬物療法を選択します。生活習慣を改善しつつ、手術をするか否か半年ほどようすを見てもいいでしょう。

週刊朝日 2013年3月29日号


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