髪のハリや艶、肌の潤いをつくるほか、潤い不足から起こるひざ痛を予防するコラーゲン。忙しいときは炭水化物がメーンの食事になりがちだが、料理研究家の柳谷晃子は、コラーゲンの効率的な摂り方を紹介する。

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 コラーゲンは肉類と魚類の両方にありますが、豚が人間のものに一番近く、吸収が良いといわれています。普段の生活で、より多くのコラーゲンを取り入れたければ、焼き魚ではなく煮魚やスペアリブの煮物、手羽先と大豆の煮込みなど、骨のついた部分の煮物をメニューに入れましょう。骨付きのままの魚を入れた鍋物や牛すじを入れたおでんなど、汁までいただけるメニューもお勧めです。

 コラーゲンが溶けだした煮汁はもったいないので捨てないでください。私の料理教室の生徒さんたちには、余った煮汁でごぼうや大根を炊くように勧めています。

 チキンでスープを取ったミネストローネに、カリフラワーやブロッコリー、レンコン、黄ピーマン、パセリを入れると栄養バランスがよく、体内でコラーゲンをつくるのに必要なビタミンCを効率よく摂ることができます。

週刊朝日 2013年3月1日号