ソチ五輪・金メダル候補の高梨沙羅 小柄なのになぜ強い? 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ソチ五輪・金メダル候補の高梨沙羅 小柄なのになぜ強い?

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 スキージャンプで、転倒せずに最も遠く飛んだ距離を「最長不倒」という。「天才少女」と言われる16歳の高梨沙羅選手のジャンプは長く伸び、倒れない。

 最初に注目を浴びたのは、11歳のとき。2011年1月の「HBC杯」で、大倉山での女子最長記録となる141メートルの大ジャンプを成功させて優勝した。

 身長152センチ、体重は46キロ。海外選手と比べれば決して恵まれた体格ではない。スキージャンプという競技特性を考えれば、小柄だと助走の速度が上がらないうえに、短いスキー板ではジャンプの揚力を得られにくい。それでも世界のトップ選手と張り合えるのは、安定的に高い技術を発揮できる「精神的な強さ」だろう。

 昨春。インターナショナルスクールに進学した高梨は、猛勉強の末、数カ月で高卒認定試験に合格した。学業を先取りして余裕が生まれれば、よりジャンプに専念できると考えたからだ。昨年12月には練習中にジャンプの着地に失敗し、転倒。脳震盪(のうしんとう)を起こし、一時は意識不明になるというアクシデントもあった。だが数日後には「恐怖心はない」と練習に復帰し、事故前と変わらないジャンプを披露した。戦略的な知性と強靭(きょうじん)な精神性を併せ持てるのが「天才」たるゆえんなのだろう。

週刊朝日 2013年2月15日号


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