1月17日からドラマ「あぽやん~走る国際空港」(TBS系)がスタートする女優の桐谷美玲。桐谷がこの世界に入ったきっかけは、2005年に今の所属事務所から突然かかってきた電話だった。

「そのときは高校1年生の夏で、ただ怖くて、半年以上ずっと断り続けてたんです。それで、最後に断るつもりで会いに行ったんです」

 この小さな決断が運命を変える。面談で写真撮影の現場を紹介されると、自分の見たことのない世界に心が揺れ、最終的に事務所に所属することを決めた。

 そこからは一直線だった。06年に映画「春の居場所」でデビューし、同年、10代向けファッション誌の専属モデルにも選ばれる。すぐに人気に火がつき、桐谷の書く手書き文字「美玲文字」をまねする若い女性も続出した。

 いまや映画やドラマ、CMにと引く手あまただが、昨年4月からは報道番組「NEWS ZERO」(日本テレビ系)のキャスターとしても活躍している。

「同年代がニュース番組を見るきっかけになりたかったので、ファンの方から『ニュース見てます』と声をかけられることがうれしい」

 桐谷は自分の性格を「負けず嫌い」と話す。だからこそ、ちゃんとした仕事をしないと納得できない。それはキャスターの仕事にも生かされているようだ。

週刊朝日 2013年1月25日号