ノロウイルス対処法 吐き気止めOK、下痢止めNG

週刊朝日#病気
 強い感染力で猛威を振るっているノロウイルス。全国各地で罹患者が続出している。

 ノロウイルスは人間の体内だけで増殖する。食品や手の指に付いたウイルスが口から体内に入ると、小腸に取り付いて炎症を起こす。その結果、激しい下痢や嘔吐、発熱などを引き起こし、脱水症状に陥ってしまう。潜伏期間は短く、1~2日で発症する。

 国立感染症研究所感染症情報センター主任研究官の安井良則氏は、対処法についてこう話す。

「発症した場合、整腸剤や吐き気止めは飲んでもいいですが、下痢止めの薬は、飲んではいけません。体の外にウイルスを出さなければいけないので、下痢止めを飲んでしまうと、ウイルスの排出が遅くなって、かえって症状が悪くなってしまいます。脱水症状を防ぐために、水分補給を必ず行ってください」

 では、このやっかいなウイルスの感染を防ぐにはどうすればいいのか。

 家庭でできる予防法は、単純だが「手洗い」が大切だ。液体せっけんで手首から指先まで丁寧にこすり洗い、30秒以上水道水でしっかり洗うことで、ほとんどのウイルスを流し落とせる。固形せっけんだと、他人のウイルスが付着していることがあるので、液体せっけんのほうが感染のリスクが低い。注意すべきなのは、ノロウイルスは大腸菌と異なり、せっけんによってウイルスを殺すことができないこと。せっけんを使うだけでなく、しっかり洗い流すことが重要だ。

週刊朝日 2012年12月28日号

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