12月15日から全国公開される映画「グッモーエビアン!」で大泉洋、麻生久美子と共演する三吉彩花さん。モデルや女優の仕事をこなす一方、彼女は現役女子高生という顔も持つ。

「この世界に入ったきっかけは、幼稚園のときに母と一緒に見たキッズ・ファッションショーを『かっこいい』と思ったことでした」

 こう語る三吉にとって、モデルは天職だったのだろう。幼いころから同学年の女の子よりも頭ひとつ身長が高かった彼女は、小学1年で読者モデルになり、3年でスカウトされて芸能界に入った。

 だが、モデルや女優の仕事が増えるにつれ、悩みも出てきた。学業と仕事のバランスがうまく取れなくなってしまったのだ。

「中学生のころに成績が下がった時期があって、家族にポロッと『仕事が忙しかったから』と言ったんです。すると『仕事を理由に勉強から逃げるんじゃない』と叱られました。たしかに、自分より忙しい先輩たちを見ていると、そんな弱音は吐いてはいけないなと。いまは夜中に勉強をしています」

 そんな過密スケジュールを過ごしながらも、最近では女優としての評価も高まっている。

 将来の目標は「アジアを舞台に活躍すること」。世界中の才能と対等に渡り合うために、少ない余暇の時間を英語、中国語、韓国語の勉強に使っている。

「いまでは、仕事をしつつ勉強も頑張る毎日を『充実しているな』と感じています。家族も応援してくれているので、苦しくはありません。ただ、テストが近づくと切羽詰まることはあります(笑い)」

週刊朝日 2012年12月21日号