民主党代表代行だった小沢一郎氏が仕切った前回衆院選で“女刺客”として注目を集めた「小沢ガールズ」たちが、軒並み苦境に立っている。

 6月に「週刊新潮」が報じた国交官僚との“不倫キス写真”の影響で、地盤の石川2区を事実上、追われた民主党の田中美絵子氏(36)。小沢氏ら「離党組」に従わず、今度は東京15区で、小沢氏側近である日本未来の党・東祥三氏(61)への“逆刺客”となった。

「亀戸の事務所は当初は鉛筆一本ない状態。ネットでの募集に応じたボランティアも1人だけで、秘書らと合わせて数人の体制です。不倫報道の影響は厳しく、演説中に対立候補の支援者が『淫乱女だ!』などと、わざと聞こえるように心ない言葉を浴びせることもありました」(民主党関係者)

 一方、小沢氏とともに民主党を離党して「未来」に合流した三宅雪子氏(47)は、前回の群馬4区を捨て、野田佳彦首相の地元・千葉4区から出馬する。

「スタッフの多くは群馬からついてきた人たち。ただ、土地勘がなくて、どの駅に人が集まるかというレベルから探り探りやっていくしかない」(選対関係者)

 実際、情勢は野田氏側の“横綱相撲”の様相だ。

週刊朝日 2012年12月14日号