大みそかの「第63回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が11月26日に発表された。昨年出場した「東方神起」や「KARA」、「少女時代」ら韓流勢は全滅。事務所元社長の解雇に端を発した“お家騒動”で注目を集めた小林幸子(58)も大方の予想どおり落選し、34回連続出場はならなかった。

「AKB48」に加え、姉妹グループで名古屋を拠点にする「SKE48」や「ももいろクローバーZ」といったアイドルグループ、若者に人気のきゃりーぱみゅぱみゅ(19)、記者会見でさっそく下ネタを披露したエアバンド「ゴールデンボンバー」が初出場を決めるなど、若年層に人気のあるアーティストは増えたが……。

「最近の『紅白』は視聴率獲得のため、若者の取り込みに必死ですからね。07年には“アキバ枠”として『AKB48』とともに中川翔子やリア・ディゾンを出場させたり、人気声優の水樹奈々を09年から4年連続出場させたりしています。ただ、いずれにしても目玉に欠けた感は否めません」(レコード会社幹部)

 だが、敵もさるもの。昨年の米人気歌手のレディー・ガガ(26)や一昨年の桑田佳祐(56)のようなサプライズゲストを「紅組」と「白組」それぞれに特別枠として用意しているという。

「まだ正式発表はされていませんが、紅組は「Everything」などのミリオンヒット曲を持つMISIA(34)が、白組は一昨年と同じく桑田が出場すると言われています。MISIAは次回の夏季五輪開催地であるブラジルからの中継。桑田も、たぶん国内からの中継になるんじゃないでしょうか。そのほか、中村雅俊や西田敏行ら東北出身の俳優が被災地から歌声を届ける企画もあるようです。ギリギリまで調整が続くでしょうが、MISIAに関しては固そうですよ」(NHK関係者)

 例年以上に“サプライズ”頼みとなりそうだが、果たして5年連続の視聴率40%超えとなるか。

週刊朝日 2012年12月14日号