無良崇人さん (c)朝日新聞社@@写禁
無良崇人さん (c)朝日新聞社@@写禁

 フィギュアスケートの高橋大輔(26)が、日本男子初の五輪メダルを取ったのは2年以上前。そして、この10月から始まったグランプリ(GP)シリーズで、日本男子勢の活躍が光っている。11月24日には羽生結弦(ゆづる)がGPシリーズ第6戦のNHK杯で優勝を果たした。男子フィギュアを牽引する高橋、羽生らに加え、いまや分厚い選手層が構成されている。

 GPシリーズの中国杯(11月2、3日)で、高橋を抑えて初優勝を果たした町田樹(22)もその一人だ。

「夏ごろから、周囲の選手も『今年はいける』と言うほどでした。プログラムを作品として滑る選手で、振付師や曲も自分で選ぶ“芸術家”タイプ。高橋選手を好きな人は、町田選手もいいと言いますね」(スポーツライター・青嶋ひろの氏)

 青嶋氏が取材で会うときは、必ずカバンから文庫本が出てくるのだという。

「沢木耕太郎や海堂尊が好きで、かつては小説家になりたいと思ったこともあるようです」(同前)

 町田と同じように今季GPシリーズのフランス杯(11月16、17日)で優勝し、一気に名を上げたのが無良崇人(むら・たかひと)(21)だ。

「4回転のダイナミックさでは日本一、世界屈指と言われますが、ちょっと緊張しいで、自分でも『僕、ムラがあるんです』と言っています」(同前)

 ほかの日本人選手と比べてガツシリした男らしい体形で、イマ風のイケメン。あるスケート関係者も、「ちょっとチャラいけど憎めない(笑い)」と“色男”ぶりを話すが、青嶋氏によると、「オシャレで車好き。高橋選手にアドバイスをもらったり、小塚(崇彦)選手と遊園地に行ったり、羽生選手と4回転を教え合ったり、誰とでも仲がいいんです」。

週刊朝日 2012年12月7日号