作家の窪美澄 執筆時にすがる「勝負アイテム」

週刊朝日
『ふがいない僕は空を見た』などの代表作がある作家の窪美澄(くぼ・みすみ)さんは、小説を書く時や取材などで移動する際に、アロマグッズを使用するという。その効果を次のように話す。

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 旅や取材で地方に行くときも、オイルやルームスプレーなどのアロマグッズを持ち歩くようになりました。たとえば先日、関西に向かう新幹線の車内でも、少し湿らせたティッシュの上にアロマオイルを数滴垂らして窓際に置いたところ、とてもいい香りがして、移動中でもリラックスできました。

 香りにはそういう「力」があると私は思っています。ホテルの部屋で空気が悪いな、というときも、ルームスプレーで香りを変えると、空気が良くなったような感じがしますよね。

 また、香りは気分も変えてくれます。小説家はみなさんそうだと思いますが、原稿の執筆がうまくいかないと、本当につらいんです。おなかがキューッと苦しくなってきます。そういうとき、どうやって気分を変えるか。甘いものを食べるという方も多いし、効果があると思うんですけど、いつもそうしていたら、体重が増えてしまう(笑い)。だから、私は香りを変えることにしているんです。簡単だし、太らないし、一石二鳥。「集中力を高める」とか「気分をリラックスさせる」といった効果がある香りを、せっせと自分に吹きかけています。

 信じる信じないは、神頼みと似ていますが、私は信じています。というか、すがっている(笑い)。アロマグッズは、お守り、というか、小説を書くための「勝負グッズ」ですね。

週刊朝日 2012年12月7日号

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