女性初の国会議員の一人として、13回の当選を果たした山口シヅエ元衆議院議員が、今年4月に人知れず亡くなっていたことを週刊朝日は突き止めた。訃報はどこを探しても見当たらない。内情を知る関係者のA氏によると、山口氏の政界引退後も右腕として仕え続けた元秘書のO氏(62)が「先生に万が一のことがあっても、すぐには公表しないでほしい」と、山口氏のホームヘルパーに口止めをしていたという。

 実際、山口氏が息を引き取ってからのO氏の動きには、“隠蔽工作”ともとれるような不可解な点が多い。

 葬儀の全般を取り仕切ることになったO氏は、墨田区押上にある山口氏の自宅兼事務所からかなり離れた品川区内の斎場をわざわざ予約した。ところが、死去から4日後の4月7日まで遺体搬送の予約が取れなかったため、その間、遺体を自宅の布団の上に寝かせ、痛まないようにドライアイスで冷やさせたという。

 7日には、霊柩車でなく白いワゴン車で遺体を搬送。それも、近所の目につかない早朝6時台を選ぶ徹底ぶりだったという。布団から車までは、遺体を白い布でぐるぐる巻きにして、ヘルパーたちが協力して運んだ。9日が通夜、10日には神式の葬儀が行われた。両日とも「数人しか出席しない密葬(斎場関係者)」だったという。

 山口氏に夫や子どもはおらず、両親と2人の弟とはすでに死別している。疎遠ながら母方にいとこがいたというが、葬儀の席に姿を見せることはなかった。

「O氏は山口氏の親族にも連絡していないようでした。葬儀屋を通じて区役所に死亡届を提出する際、いとこの名前をO氏が書き込んだが、このときも本人に了解を求めていなかった。いとこの生年月日を記入する必要があったため、知り合いの警察官に調べてもらったようです」(A氏)

週刊朝日 2012年11月2日号