世界初のiPS細胞を使った移植手術をしたと名乗り出たが、すぐさま虚偽と判明し、さまざまな“詐称”が明らかになっている森口尚史(ひさし)氏(48)。

 我々の周りにも、平気でウソをつく人はいる。いくつか事例を見てみよう。

「学生時代の仲間との飲み会で、ある人が『急に仕事が入っちゃって』とドタキャンしてきた。数時間後、フェイスブックに『息子と野球観戦なう』とあって愕然とした」(37歳、会社員)

「地区の行事や役員を『体調が悪い』と言って断る女性が、ママさんバレーには欠かさず参加している」(41歳、会社員)

「平気でウソをつく人」には、どう接したらいいのだろう。『人間関係がうまくいく図解 嘘の正しい使い方 ホンネとタテマエを自在にあやつる!心理法則』の著書がある、新潟青陵大大学院の碓井真史(うすい・まふみ)教授(社会心理学)はこう助言する。

「大ウソつきへの対処法は、『正体を暴くな。認めて褒めてやれ』ということに尽きます。こちらにお金を要求してくるといったことがない限り、そうしておけば相手は喜び、近所づきあいがうまくいったり、商売がうまくいったりする。この手のウソをつく人たちは、人前で恥をかかせると、何をしでかすか分かりません。もし実害が及ぶようなら、2人きりのときに、そっと注意してあげましょう」

週刊朝日 2012年11月2日号