PC遠隔操作の「なりすまし」は10年以上前から存在

本誌・西島博之週刊朝日
 パソコンを遠隔操作した「なりすまし」ウイルス事件。TBSと、ネット上のトラブルに詳しい落合洋司弁護士のもとに届いたメール全文を見ると、犯人像や犯行の詳細が浮かび上がってくる。まず、犯行の目的はどこにあったのだろうか。

〈「警察・検察を嵌(は)めてやりたかった、醜態を晒(さら)させたかった」という動機が100%です。なので、ある程度のタイミングで誰かにこの告白を送って、捕まった人たちを助けるつもりでした〉

 そして捜査当局はその思惑どおりに動いてしまった。落合弁護士が語る。

「誰かのパソコンを踏み台にして悪さを働きながら、その痕跡を極力残さない、あるいは、痕跡を消す手口はかなり以前からありました。しかし、利用された他人が逮捕されるようなことはなかった」

 また、情報セキュリティー会社ネットエージェントの杉浦隆幸社長もこう話す。

「遠隔操作型の犯罪は1998年に始まりました。それを愉快犯的に使った点で新しい犯罪形態ではないかと考えています。警察を踊らせるのが目的だったようですが、警察がそのとおりに動いてしまったことも、これまでになかった特徴です」

週刊朝日 2012年11月2日号

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