民主党が尖閣諸島、竹島、北方四島の領土問題を解決出来ないまま政権運営を続けている。そんな中、「領土問題を正面から認め冷静な外交交渉によって主張し、解決を図れ」と提起する、共産党の志位和夫委員長に領土問題を軸に連立はあるか聞いた。

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本誌:中国はあれだけ拳を振り上げた以上、引っ込みがつくのでしょうか。志位さんがいま首相や外相だったら、どうしますか。

志位:うん…領有の問題については中国と真っ向から対立せざるを得ません。一つひとつ日本の正当性を主張していきます。本当に日本が理を尽くした議論をすれば、中国の立論は成り立たなくなると、私は確信しています。

本誌:その先の落としどころはどうしますか。

志位:どちらに理があるかを世界に発信することが重要です。また外交交渉に入る場合、日中双方が物理的対応の強化を厳に慎むということが当然必要になってきます。

本誌:次の衆院選では自民党の政権復帰が有力視されています。領土問題で大同団結した自共連立政権もありですか。

志位:いやいや(笑い)。自民党政権は、領土問題のすべてで、うまくやれてこなかったじゃないですか。

週刊朝日 2012年10月26日号