サッカー日仏戦の陰で「フジVS.テレ朝」が勃発

週刊朝日
 0-0で迎えた後半43分。自陣ゴール前からのカウンター攻撃で、DF長友佑都(26)のクロスに合わせたFW香川真司(23)が見事な決勝ゴール。10月13日早朝にフジテレビが生中継したサッカー日本代表の国際親善試合で、われらがザックジャパンは、前半の劣勢を耐え抜き、強豪フランスから歴史的勝利を挙げた。

 この、まさかの大金星の陰では、実はもう一つの“死闘”が繰り広げられていた。「フジテレビとテレビ朝日との間で、放映権の大争奪戦があった」(民放関係者)というのだ。

 そもそも、サッカー男子代表の放映権は、W杯アジア最終予選、五輪アジア最終予選など、アジアサッカー連盟(AFC)の主催する試合をテレビ朝日が2001年から8年間、独占契約。さらに12年までの4年間を総額120億円で契約延長し、テレ朝が事実上、日本代表戦の中継の柱となっている。

 先の民放関係者が語る。

「かつて、フジも日本サッカー協会から放映権の購入を打診されたことがありましたが、あまりの高額さに尻込みした。一方でテレ朝は、“無謀な投資”と揶揄されるなか大金をはたき、キラーコンテンツに育てあげた。今回も、AFC主催試合じゃないとはいえ、テレ朝は当然放映する気でいた。ところが協会はその“大恩人”を裏切り、5億円を提示したフジに、『親善試合だからいいか』とあっさり譲ってしまったというのです。それを知ったテレ朝はフジを上回る10億円を用意したものの、結論は変わらず、その怒りは半端じゃなかったようです」

 それもそのはず。テレ朝は、今年4~6月期に1959年の開局以来初めて、「視聴率三冠王」を達成した。 悲願の年間三冠王に向け、社内の熱気高まるなかでのよもやの冷や水。

「ロンドン五輪開催中に、テレ朝の早河洋社長がわざわざ現地に行き、『おれたちがどれだけ力を入れてサッカーを育てたと思っているんだ!』と協会幹部を怒鳴りつけた、なんて話も聞いています」(フジ関係者)

週刊朝日 2012年10月26日号

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