フットサル日本代表候補の練習でカズが見せた「3本線」の雄姿 (c)朝日新聞社
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フットサル日本代表候補の練習でカズが見せた「3本線」の雄姿 (c)朝日新聞社
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 カズことJ2横浜FCのFW三浦知良選手(45)が、タイで11月に開催されるフットサルW杯の日本代表候補に選ばれ、話題になっている。“キング・カズ”の地位はサッカー界での話で、実はフットサルは似て非なるモノ。いきなり日本代表で大丈夫なのか?

「そういう正論は聞こえてこないというか…(笑い)。彼が代表入りすると、もともとアジア王者になってW杯出場を決めたメンバーから誰かが外れるわけで、戦力的にどうかと思いますが、当のフットサル業界は『カズで注目されるほうがいい』ということらしい。それぐらい、Fリーグ(フットサルのプロリーグ)の経営は厳しく、多くの選手がアルバイトで生活している有り様ですから」(サッカー界事情通)

 今年から日本サッカー協会会長になった大仁邦彌(だいにくにや)氏は以前、日本フットサル連盟のチェアマンだったため、「独自色を出そうとしている」という指摘もあるが、カズの現状を象徴する、こんな“トリビア”もある。ベテランサッカー記者によると、

「フットサル日本代表チームはアディダスの用具を使用する契約で、それ以外のメーカーは使えない。『ミスター・プーマ』と言われるほどずっとプーマと契約しているカズが、本当にアディダスのシューズを履くのか。オールドファンは注目していたはずです」

 9月末のフットサル日本代表候補合宿に臨んだカズは、アディダスの象徴である「3本線」がハッキリとわかるシューズを履いていた。

「今のカズはそれだけ、代表ユニホームを着たいのでしょう。“客寄せパンダ”の面はわかっているでしょうが、それでも応援しちゃいますね。彼は顔見知りの記者が現場に行くと必ず寄ってきてあいさつする礼儀正しい人なんです。何よりプロとしての商品価値、動員力は大したもの。だからこそ現役を続けられるわけで、今回の話はそこに注目したプロジェクトなんですよ」(ベテラン記者)

週刊朝日 2012年10月19日号