「友人が自分の人生を築く」と料理研究家・行正り香氏

週刊朝日
 料理研究家の行正り香氏は、人は一人で生きていくこともできるが人とつながる努力をして、波長が合う友人を見つけることが豊かな人生を送る秘訣だとしている。

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 一人暮らしでも、そうでなくても、人というのは、意外に話をしなくても生きていけます。今日一日何があったのか、何を食べたのか、くだらないと思ってしまえばそれまでで、本やパソコンに向かって、静かに生きていくことができます。

 でも私は、無駄なことであっても、話をするって大事だなあ、と思います。話をすると、頭を使って疲れるような気もしますが、実は何かを吐き出すことで、ふーっと力が抜けていきます。話をする過程で、議論や喧嘩のようになったとしても、ぶつかった後に、本当は何を伝えたかったのか、何を考えていたのか、発見することもあります。

 20代、30代のうちは、どんどん新しい人に出会って、新しい話をしていくことも大事ですが、人生の折り返し地点を迎えたならば、1人か2人でもいいから、ずっとつながっていたいと思える、心が通う友人を持つことは、とても大切な気がします。結局友人という存在が、自分の人生を作り上げてくれるのかもしれないな、と思うからです。

 今週のレシピ「うにのパスタ」は本誌で紹介しています。

※週刊朝日 2012年10月5日号

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