9月21日、トリノ五輪スノーボード代表だった今井メロ(24)の自叙伝『泣いて、病んで、でも笑って』が発売された。整形手術に風俗娘の経験、リストカットに生活保護受給と、一昔前の「ケータイ小説」ばりに波瀾万丈な人生は注目を集め、すでに映画化のオファーまできているという。

 書評家の吉田豪さんによれば、タレント本の面白さは意図せぬ暴露にある。これと対極にあるのが、女優の小雪(35)が自身の結婚や出産について記した『生きていく力。』だという。

 妊娠中のおなかや、赤ちゃんとの写真を載せているが、ハリウッド映画にも出演した一流女優らしく、紙質は高級で装丁もシック。だが、夫の松山ケンイチ(27)とのエピソードは肝心なところがぼかされている。

「全編にわたって、『みんな私の幸せを見て』っていう感じで、引いちゃうんですよね」(吉田さん)

"タメロ"でテレビのバラエティー番組に引っ張りだこのローラ(22)による、初の「ファッション&プライベート本」と銘打った『THE ROLAHH』は、凝ったレイアウトで日常のファッションやヘアスタイル、メークの方法や自室の様子を公開している。

 コラムニストの辛酸なめ子さんは、「セリーヌの新しい高価なバッグや、シャネルの靴などを持っていて、実は稼いでるんだと遠い存在に思えます。とはいえ、ローラの写真はクールな感じからおちゃめな表情まであって、昨年出た紗栄子のスタイル本ほど鼻にはつかないですね」。

※週刊朝日 2012年10月5日号