「経済の石破」と言える日は来るのか (c)朝日新聞社
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「経済の石破」と言える日は来るのか (c)朝日新聞社
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 9月14日に告示された自民党総裁選。立候補した石破茂前政調会長の高支持率を実証するかのように、8月に出版した『国難』(新潮社)が売り上げを伸ばし、発売10日で3刷、2万4千部に達した。
 自民党の次期総裁がポスト野田の最右翼というのは衆目の一致するところだけに、霞が関の官僚たちも石破本には目を通しているようだ。ただ、石破氏は防衛庁長官、防衛相、農水相を歴任したものの、経済閣僚の経験はない。
「防衛色が強く、経済政策や社会保障についてどういう考えを持っているのか、いまひとつ輪郭がはっきりしない」(経済官僚)
 今回の著書でも、そうした分野の細かい政策には触れていない。では、「経済音痴」との評もある石破氏のブレーンは誰なのか。
「経済政策は東大の伊藤元重教授、社会保障政策は慶大の権丈(けんじょう)善一教授の影響を受けています。分類すれば『大きな政府論者』でしょう」(石破氏の側近)

※週刊朝日 2012年9月28日号