8月29日に開幕する障害者スポーツの祭典 「パラリンピック」 。もう一つのオリンピックが、ロンドンで熱戦の幕を開ける。メダルを射程距離に置く注目の日本人選手はこの3人だ。

 陸上(切断)で大会に挑む中西麻耶(27)選手は、今年2月に競技資金を工面するため、自身のセミヌードカレンダーを発売したことが話題となった。2011年に、アメリカの記録会で非公式ながら走り幅跳びの世界新を出している。

 競泳の秋山里奈(24)選手は先天的な全盲のスイマー。注目は7月のジャパンパラ水泳競技大会で世界新を出した100メートル背泳ぎ。3度目の出場で初 の金メダルが期待されている。

 そして、アテネ、北京を連覇した車いすテニスの国枝慎吾(28)選手。北京大会のシングルスでは、全試合で対戦相手に1セットも与えずに優勝した圧倒的な強さを持つ。2004年のアテネ大会から続く3大会連続の金メダルを狙う。

※週刊朝日 2012年9月7日号