ルーマニア女子大生殺害事件 なぜ渡航仲介団体は会見を開かないのか

週刊朝日
 見知らぬ土地で、どんなに心細かったことだろうか。8月15日夜(現地時間)、ルーマニアのブカレスト郊外で聖心女子大2年の益野友利香さん(20)が林の中で暴行されたあげく、金品を奪われ絞殺された。殺害容疑で逮捕されたのは、夜の空港で一人困っていた益野さんに声をかけたブラッド・ニコラエ容疑者(26)だった。

 益野さんは海外インターンシップの一環として南部クラヨバで日本語を教える予定だったというが、なぜ若い女性が海外の夜の空港に一人で降り立たなくてはならなかったのか。そんな中、渡航を仲介した国際学生団体「NPO法人アイセック・ジャパン」のずさんな対応が批判を呼んでいる。

 アイセックは事件後、一切の説明を拒んでいる。会見も開かず、電話で取材を申し込んでも「ノーコメント」の一点張り。20日になってようやく公式サイトに、

〈ご遺族のご意向を踏まえ、本件に関して一切の説明を差し控えさせて頂きます〉と短文を掲載したが、そこには哀悼の言葉すらなかった。内情を知る関係者が説明する。

「NPO法人だが、実態はサークルみたいなもの。東大、京大など全国24の有名大学に委員会がある。社会人相手に企画の提案ができるため、意識の高い学生から人気が高い」

 そんな"意識の高い"エリート学生たちだが、団体本部があるビルを訪ねると、インターホン越しに、「お話しできません」。

 ビルの大家の女性が困惑気味に語る。

「真夜中に窓を開け放して大騒ぎしているから注意したこともある。窓からタバコの灰を捨てるし、隣の駐車場で勝手に花火をするし、エレベーターで会っても挨拶もしないのよ」

※週刊朝日 2012年9月7日号

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