障害児を抱える母子家庭に潜む「餓死の危機」、周囲に理解されず

 全国で相次いだ今冬の「孤立死」事件。東京都立川市のマンションでこの冬、母子家庭の親子が亡くなった。4歳の息子は知的障害と発達障害を併せ持っていた。遺体で発見された当初、母親のYさんはフローリングの床に倒れ、息子のRくんはすぐそばのソファにうつぶせで息絶えていたという。Yさんの死因はくも膜下出血で、Rくんは死因は特定されていないが、衰弱死(=餓死)だとみられている。

 テーブルには弁当が置かれ、冷蔵庫には食べ物も飲み物もあったなかでのRくんの死を「謎」だとする行政関係者もいたが、障害を考えるとありえることだったと識者は話す。ノンフィクションライターの橘由歩氏が取材した。

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 2011年5月には、知的障害者に交付されるRくんの「愛の手帳」が3度から2度に変更された。障害がより重くなったのだ。

 発達障害に詳しいあいち小児保健医療総合センターの新井康祥医師によれば、愛の手帳が2度だったということは、4歳だったRくんの生活年齢は、8カ月から1歳5カ月ほどとみられるという。

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